奥田庵

楽しんで書ける場所が欲しいなって、ここにひっそりと、僕の遊び場を作った感じです。小説的体調管理。自由。

綺麗な。

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ああ、あれは綺麗な出来事だったんだなぁ。

と、後で分かることがある。

 

友達が朝までカラオケに付き合ってくれたこと。

父親が訪ねてきたこと。

下校時間の沈黙。

勧められた映画。

あてもないドライブ。

ファミレスで一方的に話したことを聞いてもらったこと。

 

尊さは失われたときに気づく。

それと同時に、今、この瞬間にも存在している。

 

映画を見ているときに、登場人物の行動から自分の記憶を呼び起こされる時がある。

そういう時は、少し胸が苦しくなったり、懐かしくなったり、なにかを反省したりする。

 

「そういう時間を得るために映画を見るわけではないけれど、少し嬉しいんだよ」

と、誰かが言っていた気がする。

「ふーん」

なんて聞き流していたその時の言葉を、映画を見て、なにかの記憶が重なった時に思い出す。

 

ああ、そういや。って。

 

そして、僕も少し嬉しい気持ちになったりする。