奥田庵

楽しんで書ける場所が欲しいなって、ここにひっそりと、僕の遊び場を作った感じです。小説的体調管理。自由。

遠回り。

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雨が降った形跡はあったが、降られはしなかった。

曇り空の下歩きながら、ただただ、自分が結局どうしたいのかについて考えていた。

 

けれど、実際、どうしたいかなんかあるのだろうか?

あるとすれば、どうしたいかと「思っていたほうがいいのではないか」と言う、焦りに似た、感情だった。

それは、ただの弱さ、

自信を喪失している状態。

 

幸せかどうかの判断基準は、

結局、モノの見方と、考え方なのだと思う。

 

自分に起きている現状の、捉え方で、世界はいくらでも変わる。

 

心が躍るような感情が、自分の中から生まれてくるのを待つ。

というのは、結局は、そういう言い訳のもと、現状に留まることが心地いいわけであり、嘆いている状態から、先延ばしにしている「不明確」なものを見ないでいると言っている宣言なのである。

 

信号が赤。

横断歩道の手前で、僕は立ち尽くす。

 

モヤモヤ。

さて、過ぎていく可能性について、嘆くことは止めよう。

今の、現状から、僕は一人、育てるべく「生命の塊」のようなものについて考える。

そこに、また世界がある。

 

その世界を、どのように捉えるかで、僕の幸せもまた変化する。

 

信号は赤のまま。

僕は、横断歩道を渡るのを止め、少しだけ遠回りすることにした。