奥田庵

ほぼ気晴らしです。

あの時。

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雅美は体調を崩すと、このまま死んじゃうんじゃないかと思ったりする。

気持ちは落ち込むし、身体は重いし、ポワンとしてまともなことを考えられなくなる。

 

一人暮らしの部屋でベッドに寝転がって、早く眠ってしまいたいと思う。

でもなかなか眠れない。

 

トイレに行って、戻ってくると、運転免許証がカーペットの上に落ちていた。

 

雅美はそこにある自分の顔写真を眺めて、免許証を更新した日のことを思い出した。

友達と待ち合わせをしていて、この写真を見せたときに、ケラケラと笑われた。

「そんなに変かなぁ」

「いや、変じゃないけど、変だよ」

なんて言ってケラケラ笑われた。

 

何気ない日常。

 

あれが三年前。

その友達とも二年は会えていない。

雅美は、そんな何気ない思い出が、幸せな時間だったんだなぁと、染みる。

風邪で弱っているせいかもしれない。

 

しばらくベッドで友達に再会することを考えていると、雅美はやっと眠りにつくことが出来た。