奥田庵

小説だったり、映画だったり。犬だったり。

人は四か月あれば結婚する。

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髪を切りに。

今年の初めぐらいに行き始めた美容室。

その時は、美容師さん、

「そのうち自分のお店とか欲しいんですよねー」

なんて言っていたのが、

二回目に行ったときは、

「太った彼氏が出来たんですよ」

良かったですねー。

なんて話して、三回目の時、

「うちの親にも紹介したいから、減量頑張ってって言ってるんです」

なんて、言ってて、

 

で今回。

「親には会わせてみたんです。いい人ねーみたいにはなって」

「良かったですね」

なんて話から、

彼氏の親戚に、霊感があるおばさんがいるっていうことで見てもらいにいったと。

「お、なんですかそれ」

「そしたら、結婚にいい日って言われて、それが五月の……」

「え? って、今月結婚ですか?」

「はい、たぶん」

「おめでとうございます! って、凄いですねその流れ」

「ええ、でも何かいいかなぁーって思って」

 

早い展開。その霊感ある人いわく「来月になると運気は半分になる」らしいのだ。んなわけあるかい。って一応思いつつ、占いがどうとか、慎重に考えるとか、そういった理屈なんかは美容師さんにとってはどうだっていいことで、たぶん、「彼氏と結婚すること」を、もう決めたのだろう。あとの段取りっていうのは、「それほど気にしていない」のかもしれない。

強い。

条件だとか、合う人だとか、見た目だとか、心の準備だとか先延ばしに出来る理由はいくらでもあるのだろうけれど、結局は、「決めた」強さ。

 

世界を自分中心に据えているうちは、思っている通りになんか行かない。

条件も、性格も、見た目も、結局時間とともに「変化」していくので、二人の時間を育てて、「居心地」や「距離」が出来上がって、その変化も楽しめたらきっと、幸せなんだろうし。

この人ならと、飛び込める強さよ。

 

「で、彼氏さん痩せたんですか?」

「いや、ホント、マジ痩せないんすよ」

 

変化のなさもまた楽しかったり。

素晴らしい。

 

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こんな顔にもなります。ほっこり。

 

不器用なアナログレコードの挑戦

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