奥田庵

小説だったり、映画だったり。犬だったり。

最後の晩餐。

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続けて、またアマゾンプライムで映画。これ ↓

 

 29歳の漫画家が、田舎から東京に出てくるも、

雑誌が休刊したり、どうしていくか困ったりと。

そんなお話。

 

先に上京してカメラマンを目指している女性との時間とか。

その女性との自転車二人乗りのシーンがやたらと美しい。

風で揺れる葉っぱとか、引き絵とか、ガラス越しとか、

心を込めてるのが伝わって好き。

 

僕も引き絵で演出好きだったので、色々と思ったり。

 

最近、今映画撮るんだったらどんな画面にするかなって考えるんです。

SWITCHインタビューで糸井重里が、芦田愛菜に「火垂るの墓」のキャッチコピー

の話をしていて、「4歳と14歳で生きようと思った」。

今だったらもっと具体的なことを書かないといけない。みたいなこと言ってて。

引き絵の演出を見ながら、そのことを思い出したんですよね。

 

行間を読むとか、空間にある様々な表現が一つに合わさり、表現が豊かになる。

とか、たぶん、そういうことすると「下手」に思われる。

露骨なぐらいやるか、徹底的に説明演出するとか。

 

でも、まあ、それはそれ。

 

この映画見ていて、編集者にご飯ご馳走になるシーン見ながら、

「ベリースタートっ!」のDVD出してもらうときに、担当の人に

ご飯おごってもらったのを思い出しました。

その人は熱心で、僕のような活動にも「何かしらの突破口」があるのでは

ないかって考えてくれている感じがしました。

僕のしつこいダメ出しに対応してくれたり、チラシを刷り終わったものを

わざわざ知り合いの上映会に持ってきてくれたり。

 

で、その初めてご飯を二人食べてご馳走してくれた翌日、

その人は失踪していなくなってしまいました。

 

励ましてくれて、頑張ってこうなんて話してたその翌日。

しばらく、僕がなんか言ったのかなぁって思ったりもしてましたが、

きっと、自分なりの見切りを探していたんじゃないかって。

最後の晩餐。

 

なんとなく、タモリの「やる気のあるものは去れ」が過る。

やる気がありすぎると、理想との現実に苦しむっていう。

 

あの食事のこと。ずっと忘れてたなぁ。

映画を見ながら、少し胸が痛くなりました。

 

 

 

ベリースタートっ! [DVD]

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