小説kinema

小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

二十二キロ痩せました。

 

  

2016年の正月。

僕は太っていた。けど、自覚が無かった。

九十三キロ。百キロに近い。人生で一番太っていた。

でもまあ、鏡で見る自分が太っているように感じなかった。

きっと顔しか見てないからなんだろうけど。少し下がって上半身を映しても、細い感じの角度を探して、

「ふむ」と、よく分からない納得をしていた。

で、いつも一緒にいる妻も「いいんじゃない? それぐらいがいいよ」

と、言うのでそんな気になっていた。

妻は僕が太っていたことをまったく気にしなかった。

なんでも、「いつも同じ感じ」に見えるらしい。

でも、何となく分かる。僕も毎日「同じ感じ」と思っていた。

いきなり九十三キロになったわけじゃなく、じわじわと太っていくのだから、たぶん加山雄三だって、ジュリーだって、天地真理だって、ブラッドピットだって、マライアキャリーだって、きっとそう感じるのだ。

 

けど、正月に親戚に会ったら、びっくりされた。

妻に「太ったって言われるかな」って訊いたら

「全然平気だよ」って言うから、全然平気だと思って行った。

そしたら、どよめきが起き、笑われた。

「どうしたの?」

と、言われて、改めて「どうしたんだろう」と考えた。

そうか、「どうかしてしまった」レベルなのかと。

 

そういえば、ユニクロでシャツを試着したら昔の漫画のガキ大将(ひみつのアッコちゃんの大将)みたいに腹が出て着れなかった。少しだけ照れた。お腹出ちゃったわって。

妻と二人で笑いあった。(ちなみに妻の名前はよしこちゃん)

結局ユニクロに僕の着れるサイズのシャツが一枚も売っていなかった。

ユニクロさらば」

それでも、しまむらに3Lとか5Lとか売っていて、

「まあ、これを着ればいいのか」と諦めが肝心、前向きにさと大人な対応をしたと満足していた。

そもそもそんなに食べている気もしていなかった。

いたって普通。けど、3年で21キロも太っていた。

 

自覚が無いといいつつ、なんとなく「もう人と会うのはやめよう」とか、

もう細身になることは無いのだろうなとは思っていた。

妻も「いいんじゃない。私も誰とも会わないでいいかも」と言うので、

じゃあいいやって。

基本的に呑気なのだ。

 

さて、そんなこんなな2016年の正月。

突然、足を痛めた。捻挫かなって思って湿布貼って寝ていても治らない。

で、病院へ行ったら

痛風です」と言われた。

で、

「とにかく痩せなさい」と。

んで、適正体重を計算されて、さらっと、

「68キロが適正なので、25キロ痩せましょう」

と。

え、マジ? と思いつつ、栄養士さんが現れてカロリー制限とかプリン体とかについて説明を受けた。

「……」

まあ、でもしょうがない。

じゃあ、痩せよう。(素直なのだ)

ってんで、次の日から減量開始。

痩せたら僕と妻の自分フィギュアを作ろうと謎の目標も立てた。

 

早く起きて、近くの球場まで歩いて、食事を減らした。

もらった表に従って、これ食べていいとか、これダメとか。

で、カロリー制限の減量。

ちょっとは効果はあった。けど、実感として

「あまり痩せないな」

と、思って、ネットで減量を探すと、糖質制限にたどり着いた。

とにかく肉食ってりゃ凄い痩せるのだと。(いきなり偏見)

 

で、糖質制限に切り替えた。

ら、痩せ方のスピードが増した。

はじめ一気に痩せて、それからじわじわと。

んで、半年で15キロ痩せた。

あと10キロか。しかし、こっから落ちない。

その後の半年間全然。二~三キロ太ったり戻ったり。

糖質を控えることは、なんとなく習慣になったけど、

きっと食べ過ぎていた。太らないけど痩せない感じ。

 

じゃあ、違うやり方がいいのだろうと、本屋をぶらぶらしていたら

断食の本が気になった。で買って読んでみると、

断食をすれば健康になる。その理由は……とつらつら。

とにかく断食は凄いと連発していて、断食をすれば何かが目覚めて空も飛べてしまうのではないのかと思えるぐらいの書き方。

そりゃ凄いと。(素直なのだ)

ということで、断食を生活の中に取り入れることに。

一日試したら「あ、平気だ。やれる」と思って、

仕事で泊りがある日は全部断食にしようってことで、

月に十日ほど断食。家では糖質を気にするけど、それほど

思いつめない感じで、昼に一食と軽い夕食に切り替え。

そしたら、また体重が落ち始めた。

一気に八キロ落ちて、またじわじわ。

 

と、いう感じで(大まかだな)痩せました。

無事ユニクロのシャツも着られるようになりました。

「ただいまユニクロ

 

目標の二十五キロまであと三キロ。

コツコツ。

自分フィギュアまであと少し。