小説kinema

小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

中古の原付バイク

一番欲しいものを買おうと思った。

けど、

「まあ、中古の原付バイクだと三年乗れればいいと考えた方が良いいですね」

と、言われて「三年か……」と考える。すぐのような気もするし、先のような気もするし。

 

昨日は水曜日で、バイク屋さんはどこも定休日だった。なので、三軒回ったけれど、直接見たり聞いたりすることは出来ず、なんとなく「アレかな?」と思う原付バイクを決めてはいた。

 

「ずっと乗るなら、新車ですね」

そう言われると、新車を買ってしまった方が良い気がする。

でも、新車のデザインがどれも微妙。というか、良いデザインのはやっぱり高い。どこで妥協する?

 

他の店も見に行った。

犬の鳴き声がした。バイクより犬を探してしまう。奥にある事務所で、店の奥さんがダックスフントを抱えていた。

一緒にバイクを探してくれてた妻が犬に興味。「いくつなんですか?」なんて言いながら、犬談義。

僕は中古の原付バイクを見て回る。

良いデザインはある。けど、少し色が嫌。よく見ると錆びている箇所が所々。中古だからそんなものかって思ったり。

なので、新品に目が行く。けど、三倍ぐらいの値段。うーむ。

 

「次行ってみようか」

妻に運転してもらって、少し離れた隣町まで。

昨日は、ここにあった原付バイクがデザインも色も気に入った。閉まってたから、ショーケースから眺めていたのだけど、向かう道中、「中古だしな……」と、ちょい悩む。新品にした方が良いのか、どうか?

 

店に入る。

「あの、原付バイク、どうですか? ちょっと乗ったら壊れちゃいます?」

「いや、うちはいろいろ手を入れてるから」

「結構いけます?」

「はい。大丈夫ですよ」

バイクを観察。綺麗。錆びてない。メンテナンスがしっかりしているのかな。

「色々交換してるしね、結構お金かけて直してますよ」

ちょっと、嬉しい。それに店内に飾られている多数の賞状。こだわっている感じのシンプルな店内のデザイン。

ここの人、好きでお店やってるんだなって思わせてくれる。

ここだ。そして、やっぱアレだ。

「買います」

決断できるのがうれしい。

すぐに向かいのホームセンターで貯金を下ろして購入。

奥から、青いつなぎを着た店主がやってきて、このバイクにどれだけメンテを施したか語ってくれる。

仕事が好きなのが伝わってくる。

「調子悪くなったらすぐ行きますから」

 

なんだろ、この幸福感。

原付バイクは、登録を済ませ昨日無事に届きました。

明るい色の原付バイク。