小説kinema

小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

粛々とちんちんを拭く(子犬の話です)




トイレのしつけ。
これ、家に来る前にはものすごく頭を悩ませていた問題。
うまくいくのか?
ブリーダーさんが言うには、「新聞紙の匂いに反応します」と言っていて、今まで新聞紙でおしっこやうんちをしていたので、新聞紙をちぎって置いておけばそこでするということ。
で、実際、トイレスペースに新聞紙を置いていたら……ちゃんと、そこでするっ! なので、ケージの中ではほぼ、トイレは完璧。素晴らしい。
が、ケージから出すと、何度か失敗する。
しかし、しかりつけてはいけないらしい。失敗したら粛々と片付ける。
成功したら褒めちぎる。これを根気よく繰り返すことだと。
ということで、成功する度に「わー凄いねーっ!」と大騒ぎして、褒美を上げて、ちんちん拭いたり、お尻を拭いたりして、失敗したら、粛々と片付け、粛々とちんちんを拭いて、お尻を拭く。その繰り返し。また子犬は頻繁にトイレをするので、根気を試されている気分。失敗する度に、何がいけないのだろうと頭を悩ませる。
犬は悪くない。間違えているとしたら、僕たちになる。
吠え癖とかもなくすためには、泣いたら、隣の部屋に行って、五分ほど犬を一人にさせて、静かになったら戻る。これも根気よく繰り返すらしい。
で、初日の夜。ケージに入れて、ベットルームへ行くとクンクン泣く。
「どうしよう」
結局その日はケージの横で嫁が一緒に寝て、僕も見える場所で寝た。
そして、何度かトイレで起こされたけど、すべて成功。夜中に何度も褒めちぎり、ちんちんを拭いたりする。
んで、電子書籍で緊急でしつけの本を買い、読む。と、ケージに入れず、犬と一緒に生活するつもりなら、その生活をしながら、しつけをしないといけないと書いてあって、夫婦で話し合い、二日目はケージ分解し、いくつかの入り口を、それで塞ぎ、一緒に生活をすることにした。
クンクン泣くのは無くなる。
さて、緊張の夜。ライトくん(うちの子犬です)はトイレどうするのか?
そして、どこで眠るのかと、いくつかの地点に罠のように寝床まがいを設置。
そこで寝ていたら、寝床決定だろうと、計画。
トイレはちゃんとするのか?

うちら夫婦は寝室で普通に寝てみた。
朝。素敵な光。気持ちいい朝。視線の先の、隣の部屋に置いた小さなベットでライトが寝ていて、僕に気づき駆け寄ってくる。可愛い。
「よしよしよし」と撫でて、トイレを見る。と、おしっこの跡。
「おー、凄いねー」と褒めて、自分もおしっこ。
で、もう一度寝床に戻ろうとしたら、僕のベット横に仕込んでおいた寝床にうんちが二本。嫁の近くのベットに置いておいたクレートの前におしっこ。
「おーっ!」
たぶん、寝床を一つに限定していなかったことで、一度汚したトイレ以外で分散したのだなと。僕のせいだ、早速っ。むむむ。
そして、昼間、所々でおしっこうんこをしまくる。
「おーっっ」と思いつつ、自分たちが悪いのだと、粛々とちんちんを拭き、綺麗に整える。うんちとおしっこによって、少しずつ、寝床は減り、一つにまとまった。
「色々と環境を変えちゃダメらしいよ」
情報が錯綜する。しかし、根気よく褒め褒め作戦で、また、新聞紙にするようになった。
ふりだしに戻したっ。
もともと凄くお利口さんなのです。
褒めちぎって、ちんちんを拭き、お尻を拭き、うんちを片付ける。

凄い、気を抜けないぞっ!

今夜も緊張……。