小説kinema

奥田徹の小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

うーむ。



田舎道は広々としたイメージがあると思います。
けど、田んぼは広がっているけど車道は狭い。二車線。で、歩道が狭い。大雪があった次の日とかだと除雪してあって雪が道の脇に集められ歩道は無くなる。
で、田舎なので高齢者も多い。となると、足の悪い、ゆっくりしか歩けない高齢者たちはどこを歩いているのかと言えば、車道の真ん中をまっすぐとゆっくり歩いている。手押し車を押しながら。
最初、びっくりする。「大丈夫だろうか?」とか「乗せていった方が?」とか思ったりする。けど、よくよく考えるとそれが一番安全なのかもと思えてくる。
「ここにいますよ」の自己主張がはっきりしているから。
けど、やはりびっくりする。今まで二、三度遭遇して、周りの車も戸惑って、追い抜かなかったり、対向車線の車がゆっくり走っていたりして、きっと同じように思っているのだろう。
一応、時間帯的に車両が少なかったこと。明るかったこと。
車が来ると、高齢者も、ジッと立ち止まるので、「じゃあ、まあ」と、他の車もゆるやかに追い抜いて行く。
うーむ。

どっかの外国の羊が横切るとか、牛が横切るとかそういったのどかなお話でもない気もするし。
前、凍った路面をおっかなびっくり歩いていると前から似たように歩いてきたおばちゃんが「滑るよね、市は何してんだろうね!」と怒り交じりに言ってすれ違っていった。その時、僕は「おおー、市なんだ」と思った。僕はどうもその種の怒りに鈍感らしい。
市なのか、なんなのか。
取りあえず、雪が溶けてホッとしている今日この頃。