小説kinema

小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

感謝。

今月の初めに「八月に一度実家へ来なさい」と父親から電話があり、
ほとんど仕事の毎日なのだけれど、昨日の朝、仕事あけから嫁に車を出してもらって、実家へ行ってきた。
実家の愛犬が、数日前から体調を崩し、もうダメかもしれないと。
戻った時、父親と母親に「間に合った」と言われた。
もう起き上がることができないくらい。たまに息を苦しそうに吐く。
その日は、食事の時に座布団の上に寝かせ、体をさすっていたら、息が整い、
気持ちよさそうに寝てた。
今朝、寝ているとき父親に呼ばれ、その二分後、息を引き取った。

年に数回しか帰らない実家で、こうやって最期を看取ることが出来たこと。
昨日、僕の声を聴き、体を起こし、僕のほうへ必死で顔を向けたこと。抱きかかえ、僕の胸で静かに寝ていたこと。最後に足を少し動かしたこと。

大好きだったから。
その最後に、とても感謝した。

最近、日々に追われ余計なことばかり考えていたのだけれど、そういうものはどうでもいいんだと思った。

ただ、毎日を大事にしよう。
好きなように生きよう。
ありがとう。


$ドキュメントエッセイ・リターンズ。-犬