小説kinema

小説だったり、映画だったりの作業スペース。散らかってます。

駐車場で

$ドキュメントエッセイ・リターンズ。-コンビニ



 田舎のコンビニの駐車場が待ち合わせ場所だった。
 相手が車で来るのを僕が待つ。
 話の発端は、会社の同僚の女性に僕が告白しようと、簡単な手紙を書いた事から。

 手紙には、時間を作って欲しいと書き、僕の携帯番号を書き添え、彼女のデスクの本の間に挟んだ。

 翌日非通知で電話があり、出ると
「明日十時にコンビニへ来い」
 と不機嫌な男の声で連絡があった。
 僕は少なからず、混乱した。男は誰なのか?手紙は彼女に渡っていないのか?
 そもそも会ってどうするのか?

 十時になった。
 非通知で連絡があり、言われた車の前に行くと、眉毛が片方無い、大柄の恐そうな男が出て来た。
 誰なんだ? 僕の混乱がピークに達した時、男が言った。

「間違えました……」
 間違い電話。
 男は丁寧に詫び、モナカアイスまで買ってくれた。
 告白の事を話したら
「君をアイス……なんつって」
 とモナカアイスを指差し笑った。

 手紙は読まれぬまま、本に挟まれ、その本は図書館へ返されたらしい。
 僕は急いで図書館へ向かった。