奥田庵

小説だったり、映画だったり。犬だったり。

映画「スペアキーな冒険」の資料・その1上映

 

スペアキーな冒険 [DVD]

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2010年5月16日少年キネマvol.2『スペアキーな冒険』
渋谷シアターTSUTAYAシアター2にて、『スペアキーな冒険』の上映がありました。
当日の様子、一部、反響等をお伝えします。


 奥田徹ブログより。
 2010年5月16日(日)晴れ。

 少年キネマvol.2『スペアキーな冒険』
 渋谷シアターTSUTAYA。シアター2(172席)
 15時半上映開始。「たった一回、一日だけの上映。」

 という事で、七年ぶりに少年キネマの興行をしました。
 前回は、下北沢の40席の劇場をお借りしての上映。台風でした。
 その映画館も今じゃ無くなりました。
 今回は快晴!4倍強の172席。チケットは一週間前に完売!
 それだけでまず感謝!出来すぎなくらい。何だか必死で毎日毎日準備してました。
 この一日の為に。

 嫁とバス、電車に揺られ、リュック背負って渋谷へ。
 ご飯食べて、Bunkamuraのカフェで時間を潰した後、いざ劇場へ!

 担当のYさんを呼んでいただく。
 と、Yさん事務所から
「これ、作っときました!」と、本日完売の紙を持って、
 僕達を笑顔で出迎えてくれる。いやはや、もう、この数ヶ月、 この一日の為にYさんには何度も連絡を頂いたり、 打ち合わせしていただいたりと、本当に感謝。
 目立つところに数ヶ月もポスター貼ってもらい、上映中の映画の 前に、スペアキーの予告も流していただいた。 チラシも沢山の劇場へ配布してもらい、終いにゃ、チラシは無くなり ネットオークションにまで出回った。全てはこの一日の上映の為。

 開場が15時予定。劇場を借りたのが14時半から。
 ご好意で、14時から入って準備していいですよーって言われてて、お手伝いしていただく皆さんの集合もそこら近辺にしてたんだけど、「お疲れ~」何て、ダラダラ集り始めた頃には、「どこへ並べば良いですか?」と、お客さんが続々っ!
 「え? あ? え~?」訳が解らず。
 と、劇場スタッフのYさんが俊敏に判断を下し、対応を決めていく!
「……と、いう事でどうですか?」
「はい」と、僕も素敵な判断にお返事をしてく(なんじゃそりゃ)

 後はあっち行ったり、こっち行ったり、ウロウロ。沢山のお客さん。
 お手伝いの皆さんは一緒にスペアキーを作ったスタッフ、キャスト!
 時間が無くて映画見れないのに開場手伝ってくれた役者の杉守さん!
 めらさん!受付にデザイナーの五十嵐さん、役者の田中さん、
 色々動き回ってスチールの伊東さん!物販に嫁と嫁の妹さん!
 司会をしてくれた役者の豊田さんもメモ作成し、プランを練ってる!
 主演の高木君と小鳥さんがチケット持って、友人待ち。
 謙さんはちょい酒臭い。「飲まないと来れないよ(笑)」
 皆さんの気持ちがズキズキと嬉しい。
 感動しつつ、僕はよく解らず階段の上り下りを何度か繰り返し、程よく気持ち悪くなってきたところ上映開始っ!

「何だか……始まった。」
 「うん」
  嫁と裏の事務所で、取りあえず雑務整理しつつ、ウロウロ。
 「う~」
 「うむ……」暫くして、
 チケット無くてうちら座って観れないんだけど、こっそり後ろから劇場へ。と、役者の謙さんと小鳥さんも立って見てた。大画面いっぱい、何度も眺めた『スペアキーな冒険』が上映されてる。
 画面から出る光がお客さんを照らしてる。

 「……」息を呑んだ。……スゲー。
 何だか圧倒される。
 僕とは無関係に、ずっと眺めたかった光景がそこにあった。
「大きな劇場に満員のお客さん。僕の映画が上映されている」
 催眠術をかけられ、口にするうわ言みたいだ。

 と、そんな時、ちっちゃいお子様がぐずり始めた。
「あ~ん、ああ~……」
 「……!!!」
うわーっっ! 頼む! 上映中はお静かにっ!
 僕が大声で叫びそうになる!発狂寸前。危ないので嫁と退散。
 控え室でよく解らない動きをする。
 と、チケット無くて入れなかっためらさんが
「お二人にお祝いです」
 と、ワインを買ってきてくれた!
「うわーっ!ありがとうございますーっ!」
「今、ちっちゃいお子さんとオバちゃまが出てきましたよー。」
「ん?見に行く。」
 と、入り口でおば様がグズるお子様をベビーカーであやしてる。
「あらー、監督さん。どうもすみません。一回だけなのに……」
 いえいえ、良いんです。……何て言えない大人気ない僕は、掻かんで、お子さんの顔をジッと眺め、
「ね~、喋っちゃったね~」と、あやし口調でホッペをツンツン。
 据わった目で。ピタッと止まるお子様。ヤバッと、裏へ退散。
 事務所にてめらさんに
「入っちゃいましょう! 立って見ちゃいましょう!」
 と、めらさんも折角だから是非にと劇場へ!
 僕と嫁は物販の準備をして、劇場の中へ!
 映画はクライマックス。

 そして、無事終了。

 司会の豊田さんが客席から前へ行き、僕らを呼び舞台挨拶。
 高木君、小鳥さん、謙さん、僕。
 僕がノープランの中、豊田さんがうまく盛り上げ、主役の三人が、それぞれの想いを語ってくれる。
 それを横で聞いてて幸せだった。なんやかや、テンパリつつ、最後は嫁と物販に立ってると、沢山の人が話しかけてくれた。

 映画について、真っ直ぐお話してくれる方、久しぶりに再会できた方、初対面の方、両家の両親、親族、ご友人……皆さん笑顔で僕を見てくれた。
 嬉しかった。みんな、『スペアキーな冒険』観てくれたんだ。
 お客さんが見てくれて、完成です。
 ご協力してくれた皆様、スタッフ、キャスト、お客様、
 応援していただいた皆様。そして嫁。
 心から感謝します。
 この日、皆さんのお陰で、映画が一つ完成しました。
 やっと、ここに来れました。
 幸せです。


◆当日の反響等。

小山昌宏さん。
スペアーキーな冒険 観ました。 2010年05月16日19:39
●「スペアーキーな冒険」
脇を固める山崎さん、石川さん、ゲストの阿部さん… おなじみの俳優さんの安定感はもちろんですが、主役の若者、高木さんの「たよりなさ」がとてもリアル感があり、好感をもちました。
奥田監督のリズム、カット割は、とても心地がいい。冒頭のクレーンでのカット、二人の会話で、並行し、 人間関係の上下の移動、会話の内容、脚立の演技… 前作での公園風景でも、風が吹きぬけていましたが、この映画も、海岸線の風、見上げるカットでの青空、走り抜ける瑞穂の緑… 心象風景と実際の風景が同調し、離散し、心地よく物語のリズムを形づくっていきます。
そして、何よりも感動したのは、映画から伝わってくる監督の人間性です。
7年間の月日が、わたしたちの日常の味気ない暮らしをまるで魔法にかけたように生き生きと描写することを可能にしましたぁ。
たとえ目標ある人生しか幸福にたどりつけないよと成功をおさめた人が、声高に言い放ったとしてもたとえ、本当に目標がない人生がクズであったとしてもわたしたちは、誰もが日常の繰り返しの辛さの中に生きている…
だから誰もが日常のささいな幸せを大切にして生きているのだ。
そして驚いたのは、ラストシーン、もうテロップがでているにもかかわらず、とういうか、だから、
あ~~、監督、立派になったなぁと感動しました。
ささいな仕事を、クズな仕事と吐き捨て、都会に志を立てようとしている人にもちゃんとエールを送っている。そこには先入観はありません。
誰もが、自分の人生を、大切な人たちと幸せに暮らしていきたい。
人間はみんな、小さな幸せとたくさんの辛さの日々に生きている。
それがわかるものにしか、撮れない映画なんです。この映画は…。
今は、一人でも多くの人に観ていただきたいと感じました。

◆下記はネットで拾った反響を一部抜粋です。
 ***
声高に『頑張る!』って叫ぶんじゃなくて、周りの小さな絆を大事にして行けば、人って幸せになれる。
監督が舞台挨拶でも言っていたメッセージが田舎の空、田舎の土、田舎の海、を通して心地よく浸透して行く。

***
映画、すごく良かったです
全部よかった。俳優さん達もよかった。細かいところもよかった。
ペアルックのTシャツとか、海の傘のシーンもすごく好き。
もう一回見たいので、早くDVD売ってください

***
いままでに体験したことのない
ワクワク感ともフアフア感とも
さりとてウツウツ感ともジメジメ感とも違う、なんか変な微妙な感覚が身体をかけめぐっています。
なんなんだろう? 昨日みた映画「スペアキーな冒険」が自分の人生を肯定してくれたかのような奇妙な幸福感。日々を暮らす辛さと味気なさが、とても愛おしいもののように思えてくる不思議な感覚です。

***
泣けた。いや泣いた。若さ。恋。仕事。自分。将来。
うんうんわかるわかる。俺もまだまだいけますぬ。

***
とても優しい気持ちになれる素敵な作品だなぁ。って思いました。
たった1日1度限りの上映なんてもったいない!!!
近いうちにたくさんの映画館で観ることのできる日がきっときっとやってきますように…
だって、もう1回大きなスクリーンで、あの素敵な場面の1つ1つをじっくり観たいから。
そして、たくさんの人に観てもらいたいから。絶対に叶うと信じてます

***
ときどき「ぷっ」とおかしく、でも何だかほっとするような、そして、見終わったときに不思議と素直な気持ちでメッセージが受け取れるようなすてきな作品だと思いました。

***
チケット完売で満員の客席。
ストーリーもとってもよくて、感動と感激で上映中泣きっぱなしだったのは私ですが。。。!?

***
今回の「スペアキーな冒険」は、僕の好みにドツボではまりました。
「からっぽな僕」若者が陥る、何をどうしたらいいかわからない時期。
主人公の高木君は単純に好きな人の為に、なんだかわからないけど頑張ってみた。
そしたらからっぽだった毎日は、少しずつ姿を変えて行った。
普段目には見えない様なさりげない大切な何かを気付かせてくれる。
当たり前なはずなのに、忘れがちな事を思い出させてくれる。

***
気持ちいい爽やかさとか、素朴だけど精一杯の健気さとか、なんかそうゆうもので溢れた優しい作品でした。恥ずかしくなるような青春映画ではなく、「日常の中で出会うちょっとした出来事や感情で、人の心は満たされていく。それが幸せっていうこと。」そんなことを感じさせてくれる作品です。

***
登場人物がすごく魅力的でした。
監督さんが役者さんたちを愛しているように思いました。
クライマックスのシーンは泣きそうになりました。(悲しいシーンて訳ではなく)
この作品のような恋という恋をしたいなとすごく感じました。

関係者からも。
当日司会してくれた、出演者の豊田ゆかりさん。2010-05-16
冒険しました。
スペアキーな冒険、初お披露目、無事に終了しました…。
素敵な冒険しました
客席で観ながら、ゲラゲラ笑って、ボロボロ泣いて、上映が終わったあと、隣で観ていた主演の高木くんに、やばぃっ、めちゃ泣いちゃったよ。顔大丈夫かな?
ってとりあえず聞いて、ウルウルしたまま舞台挨拶の司会に向かいました(笑)
やっぱり、すごく温かくてキラキラしてる映画でした。
舞台に上がって、いっぱいに座ってくれているお客様をみてさらに胸がいっぱいになりました。
私の拙い進行も、皆さんの優しい空気が包んでくれたおかげで 奥田監督・石川さん・小鳥さん・高木くん、みんなの話を聞きながらさらに、とても幸せな気持ちになりました。
何か、すごく大それた夢や目標なくたって、誰かと出会って、繋がって、ささやかなことを幸せだって思えて 毎日を頑張れたら、それでもいいよね?
誰かのための一歩じゃなくて、自分のための一歩なんだから 誰かのものさしで大きいとか小さいとか言えないはずだよね、、とか、いろいろパワーをもらった。
監督の七年間あたためてきた、たくさんの想いがこもったこの作品が、今ここで皆さんに観て頂いた上で、完成した!って瞬間に立ち会えて本当に嬉しかったんです。
これから、この映画が少しずつでも広がっていって、いろいろなひとの気持ちに、ささやかながら勇気を届けられたらすごく幸せです。
皆さん、本当にありがとうございました


石出裕輔(千葉パート撮影)一部中略
2010年05月18日
スペアキーな冒険』上映
ということで、5月16日に一日だけ限定公開された『スペアキーな冒険』の会場に行ってきたのだが、
まさか、撮影している時はこんな大きな会場で上映されるとは思っていなかったので、関係者は喜びの
極みだった(勿論僕も)。上映中はお客さんから笑いがこぼれたり。
あと、これ不思議なんだけど、映画が終わった後、会場の空気でいい映画かどうか分かる。
勿論、良い映画を観たという空気が劇場内を包んでいた。
完璧とは言えないかもしれないけど、何か幸せ感があった。会場内は満席。
作品も一番良い状態で上映できたんじゃないかな。
観たお客さんが笑顔でいてくれて(いや笑顔のためだけじゃないけど)、そんな作品を世に送り出すということが大事なんだと、つくづく思う。


奥田佳子(監督補)
無事に終わって。 2010年05月18日23:12
日曜日に夫の映画「スペアキーな冒険」の上映が無事終了しました!!
なんかね、それからずっと気持ちがフワフワしてます。
まぁ俗にいう舞いあがってるってことでしょうか
夢の中みたい。 でもって、本当に感謝しかない。
役者さんたちやスタッフの方々が一生懸命応援してくれて、手伝ってくれて、ゼロから始まったこの物語がこんなに多くの人たちに支えられて公開出来たということ。
この物語をみんなが大事に思ってくれていたことが改めて伝わってきて、すごく嬉しかった。
作品上映中、そっと後ろの立ち見席に入ったとき、同じく立ち見をしていたプーちゃんがこちらをみてニコっと笑ってくれた。一緒に作り上げたね、ここまで来たねって言ってもらえたような気がして、満席のお客さん越しに大画面を見ているともう胸がいっぱいに
今まで私は個人制作が多かったので味わったことのない感覚でした。
関係者の人たちがむけてくれる笑顔や目の輝きが充実感をくれる。
喜びを共有することが幸せなのかもしれない。そして幸せは共有することでもっと幸せになるんだね。
その場に居たお客さんたちがこの映画を完成させてくれて、最後の舞台挨拶の時は壇上にいる人たちみんなを大好きになってて味方になってた。
良かった。そして幸せな気分です。 みなさん本当にありがとうございました~。